梅雨ですね。
雨の日が続くと、爽やかな春や秋の空気が恋しくなります。
隣の席では、メーテルかえでさんが、ぶつぶつ言いながら自作のジェンガで一人遊びをしていて、大丈夫かな、とちょっと不安な気持ちになった今日この頃です。
(※下の写真は、今朝事務所に遊びに来てくれた、推定15ミリのカエル)
さてさて、娘の小学校では、年に数回、読書週間があります。
この期間は、沢山の本を借りて、子どもたちが何か新しい発見をするのが目的です。
その中でも、毎年、「家族読書」が呼びかけられ、この期間は家族で本に触れることになっています。
今年の「家族読書」のテーマは、「時間と気持ちの共有」です。
家族で一冊の本を読み、その本について感じたことや、お互いの思いを伝え合おうというものです。
娘が選んだ本は、あさのあつこさんの「13歳のシーズン」。中学1年生向けのお話なので、字も細かく、娘は何日もかけて頑張って読んでいました。
読み終えた後、娘なりに何かを感じたようで、「お友達がだんだん仲良くなっていくの」「(表紙の絵を指して)この子は、この子が好きみたい」「友達っていいな」と教えてくれて、「すごく良かったよ」と手渡してくれました。
娘が読み終えた後に私も読み、娘が読み進めた文章を自分も追いました。
爽やかな青春のお話ですが、それぞれに葛藤や悩みを抱えていて、自分というものに、初めて向き合い始める時期のお話でした。
多感で繊細な心の描写は、まだまだ娘には難しかったと思いますが、もう少し大きくなったときに、ふとこの本を思い出すかもしれないと思います。私も、いずれきっとぶつかる壁に、どんな風に寄り添えるかな、と未来の13歳の娘に思いを馳せました。
今思えば、大したことのない悩みも、その当時の自分にとっては一大事。
そうやって、一つずつ、小さな悩みや困難を乗り越える、練習をしていくのだろうと思います。
そして、一生、人生の勉強は続くのだろうな、とも思います。
段々と、自分の中に、核となるものが出来て、少しずつ、いい意味での力の抜き方も、自然に身につけられるといいな。
そして、年を重ねても、子どものように、いつまでも新しい発見が出来るような心の持ちようでありたいなと思います。
同じ本を読むことで、気持ちを共有できる、学校のとても素敵な取組みに感謝しつつ、娘が13歳になったら、もう一度この本を一緒に読みたいと思います。
この記事を書いた人
木戸美智子