私の夫のおじいちゃんは、とても器用な人だったそうです。
農業の傍ら、宮大工の手伝いをしていたそうで、両利きで、右手でかなづちを打った後、左手に持ち替えて反対側からも打っていたそうです。
実家には、菩薩様や如来様のお顔を掘ったものが飾られていて、神社の飾りなども彫っていたそう。
夫は、おじいちゃんの器用さを受け継がなかったようで・・・、とても残念であります。
これは、夫が小さな時に、おじいちゃんがおもちゃで彫ってくれたお馬さんです。(夫は馬年。)
どこか、北欧のダーラナホースにも似ていて、このふっくらとした、ちいさなお馬さんが、可愛らしく、とても好きです。
目の前で、あっという間に彫ってくれたそうで、ノミの荒々しい感じがそのまま残っています。
わたしはおじいちゃんに会うことは出来ませんでしたが、一堀り、一削り、おじいちゃんの手作業が伝わってきます。
手で作ったものは色褪せずに、作り手の思いと共に、深みを増していくようです。
尊敬の念と、会いたかったなという気持ちと、おじいちゃんが小さな夫にプレゼントしてくれた時の気持ちと共に、
これからもこの木彫りの馬を大切にしていきます。
この記事を書いた人
住宅事業部
木戸美智子
長野生まれ、長野育ち。生まれ故郷の山が朝焼けや夕焼けに染まるのを見るのが好きでした。結婚を機に岐阜県へ。御嵩も、自然が沢山あり、とても好きな場所です。この場所で、仲間たちと日々成長しながら、みんなにとって大切な場所を作る、この仕事が大好きです。沢山の仲間や職人さんに支えられながら、自分も周りの人も幸せになれる暮らし作りをしていきます。